男子高校二年生でバスケットボールを楽しむことがこの世の中で一番好きで、 尚且つ将来日本代表選手になりたいという大きな夢を持っている諸君に告ぐ。
勿論そんな君たちならみんな知ってるよね。『SLAM DUNK』の井上雄彦先生が、アメリカの学校に留学してバスケットボール選手を目指す生徒に奨学資金を出してくださっていることを。
日本バスケットボール協会もBリーグの発展と代表チームの強化のために、全面的にサポートしていくよ!
今年もいろいろなスポーツが世界と伍して戦うニュースがたくさんあって若いアスリート諸君には励みになっていると思う。
特にバスケ界は、今年のFIBAワールドカップでの日本代表の活躍が素晴らしかったよね! フェニックス・サンズと契約した渡邊雄太選手や、ロサンゼルス・レイカーズと契約した八村塁選手はNBAでも大活躍中だし、富永啓生選手もNBAを目指して海外で活躍しているしね。
君たちも、世界への扉を開いたそんな先輩たちに絶対に負けないぞという、どでかい夢を持って挑戦してみない?
身長が伸びるかどうか、いまの自分の実力ではどうか、などという心配はいらない。
FIBAワールドカップ2023では富樫勇樹選手や河村勇輝選手が海外選手を相手に素晴らしいプレイをしていたけど、NBAでも160センチ台で大活躍した選手はいっぱいいるんだ。
思い切っていま挑戦しなければ、君は成長する大きなチャンスを逃すことになるよ。

日本人の持つ敏捷性、協調性、精神力、理解力を武器に、外国人に負けない強靭な肉体と技術を鍛え上げるぞという覚悟を持って思い切ってトライしてみよう!未来の日本代表として、ワールドカップやオリンピックで戦うのはきっと君たちだ!

二、三年、命懸けで取り組めば、驚くほど上達する事は間違いない。
何事も貫き徹すという強い意思と失敗を恐れない強い気持ちがあれば夢を掴める。
でも英語の勉強は絶対だよ。それは単にバスケットのためだけではなくこれからの日本社会で生きていくためにも必要条件なんだ。
みんなの挑戦を待ってるよ。
そして井上先生とお世話いただいている集英社の関係者の皆さんへの感謝の気持ちを忘れずにね!

以上

2023年11月

captain



公益財団法人日本バスケットボール協会
エグゼクティブアドバイザー

川淵三郎

井上雄彦