プレップチームでの生活について派遣先キーマンに聞く。

ジェリィ・クィン(Jere Quinn)
セントトーマスモアでのヘッドコーチ歴は38年以上となります。
プレイヤーとしてはセントラルコネチカット州立大学でキャプテンを務め、同大学の通算アシスト数で歴代1位の記録を収めています。
これまで、300人以上のバスケットボール選手をアメリカの大学バスケットボール部へ進学させ、うち250人超が奨学金を獲得しています。 アメリカの大学バスケ部に選手を送り込んでいる数は現役の全米の高校、プレップスクールの中で最多となります。
アメリカのプレップスクールで一番長いコーチ歴を持っており、夏休みには25年以上、バスケットボールキャンプでコーチを行い、世界中でクリニックを開いています。
Q1:この奨学金についてどう思われますか?
また、いつこの制度をお知りになりましたか?
数年前から日本人プレーヤーがサウスケントスクールでプレーをしているのに気が付き、上手だと思っていました。また、サウスケントスクールが奨学金のことを話していたので奨学金の存在は知っていました。そして、本校のグレッグラッド(※1)から奨学金についてさらに詳細を聞き、私は即座に面白いことだと思いました。
私たちは常に世界中の国や地域から、様々な体格、能力を持つプレーヤーを集め、チームを作ってきました。また、今までにも日本人プレーヤーを受け入れたことがあります。そのため、この機会を大変楽しみにしています。

(※1)セントトーマスモアスクールのESL担当者。(ESLとは英語を母国語としない生徒のための指導者)
Q2:これまでどんなチームをコーチしてきたかについて簡単な経歴を教えてください。
セントトーマスモアでコーチをして、今年(2015年12月時点)で38年目になります。米国では、プレップスクールのバスケは大学以下の中では一番優れていると考えられています。私は高校を卒業したポストグラデュエイト(PG) のチームのコーチをしてきました。PGの選手たちは学生として、そしてアスリートとしても成長したいと考えています。私は常に楽しんで彼らのコーチをしています。セントトーマスモアは朝6時半から体育館が開きますが、そこには毎朝PG の生徒で溢れています。大学を見据え、向上心のある勤勉な生徒が集っていることがわかります。私はセントトーマスモア以上にアスリートとして上達しようと考えている生徒がいる学校はないと考えています。
Q3:昨シーズン渡邊雄太君(※2)がコーチの下でプレーしましたが、他に日本人プレーヤーをコーチしたご経験はありますか?
セントトーマスモアは多くの留学生を受け入れているため、様々な国からやってきたいろんな留学生を見てきました。もちろん日本人プレーヤーもたくさんいましたが、ほとんどが若い選手でした。私はPGチームのコーチであるため、Junior Varsityと Varsityチーム(高校1~3年生の1軍・2軍チーム)については、サポートをするくらいです。しかし、1996~1999年、スナガケンジというプレーヤーがいました。彼はすごく才能のあるプレーヤーで、1999年には私のPGチームでプレーしていました。プレップスクールのチャンピオンシップでは準優勝しました。また、フランスで行われた国際大会でも二位になりました。最終的にケンジとは自分の息子が親しい友人関係になり、夏休みには彼が自宅へ泊まりにきたこともあります。
 今まで日本人プレーヤーと関わってきて分かったことは、多くの日本人プレーヤーは上達したい、より良くなりたいという気持ちが大変強く、話をよく聞き、楽しんでプレーをしているということです。ケンジもその一人で、米国の大学でバスケをすることを目標にしており、ジュニアカレッジ(短大)に入学しバスケ部に入りました。そして自分のビジネスを始め、今もとても元気でやっているそうです。

(※2)2013年3月尽誠学園卒業後、同年9月よりセントトーマスモアスクールに入学。2013-2014シーズンはクィンコーチのもとでプレーし、ナショナルチャンピオンシップ準優勝に貢献。その後NCAA1部ジョージワシントン大学へ進学した。